2018年7月14日 (仮訳)ノルウェーの亜寒帯雨林においてMycoblastus affinisに発生した地衣生菌の新種、Arthonia toensbergii Frisch, A. & Holien, H. 2018. Arthonia toensbergii, a new lichenicolous fungus on Mycoblastus affinis from the boreal rainforests in Norway. Graphis Scripta. Available at: http://jjh.cz/upload/29303.pdf [Accessed July 12, 2018]. 【R3-05303】2018/7/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ノルウェーの亜寒帯雨林においてMycoblastus affinisの地衣体に生じた菌を検討し、Arthonia toensbergiiとして新種記載した。 本種は子嚢果が黒色で、子嚢胞子が無色スリッパ形、1隔壁を有することなどで特徴づけられた。 また、A. parietinariaをノルウェー新産種として報告した。 Norway, Sør-Trøndelag, Meldal, along river Svorka (新種) Arthonia toensbergii Holien & Frisch 語源…Tor Tønsberg氏の70歳の誕生日を記念して献名 【よく似た種との区別】 Bryostigma muscigenum nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じBryostigma属クレードに含まれる) 本種と異なり地衣化している nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthonia peltigerina 地衣生菌である nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じBryostigma属クレードに含まれる) 本種と異なりクロアカゴケ属ではなくツメゴケ属地衣などを宿主とする nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthonia biatoricola ノルウェーに分布する 地衣生菌である 形態的に類似している nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じBryostigma属クレードに含まれる) 本種と異なりクロアカゴケ属地衣ではなくBiatora efflorescensなどを宿主とする nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthonia excentrica ノルウェーに分布する 地衣生菌である nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じBryostigma属クレードに含まれる) 本種と異なりスヴァールバルにおける分布が知られている 本種と異なりクロアカゴケ属ではなくレプラゴケ属地衣などを宿主とする 本種より子嚢果のサイズが顕著に大きい 本種と異なり子嚢果が帯褐黒色~黒色ではなく純黒色 本種ほど子嚢果が凸形でない 本種より子実上層がずっと暗色 本種より子実下層がずっと暗色 nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthonia neglectula 地衣生菌である nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じBryostigma属クレードに含まれる) 本種と異なりクロアカゴケ属ではなくレプラゴケ属地衣などを宿主とする 本種と異なり子嚢果が帯褐黒色~黒色ではなく純黒色 本種と異なり子実上層が暗褐色 本種と異なり子実下層がK+帯紫色 本種と異なり子実層下部がK+帯紫色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthonia digitatae スカンジナビアに分布する 地衣生菌である 本種と異なりノルウェーではなくスウェーデンなどに分布する 本種と異なりクロアカゴケ属ではなくハナゴケ属地衣などを宿主とする 本種と異なり子嚢果が凝集しないのではなくしばしば凝集する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Arthonia parietinaria ノルウェーに分布する 地衣生菌である nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じBryostigma属クレードに含まれる) 本種と異なりクロアカゴケ属ではなくオオロウソクゴケ属地衣などを宿主とする 本種と異なり子嚢果が凝集しないのではなくしばしば集まりをなす 本種と異なり子嚢果が帯褐黒色~黒色ではなく鈍黒色 本種と異なり子実上層が帯青色~帯灰色 本種と異なり子実上層がK+栗褐色 nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (ノルウェー新産種) Arthonia parietinaria Hafellner & A. Fleischhacker 【よく似た種との区別】 Arthonia toensbergii ノルウェーに分布する 地衣生菌である nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じBryostigma属クレードに含まれる) 本種と異なりオオロウソクゴケ属ではなくクロアカゴケ属地衣などを宿主とする 本種と異なり子嚢果がしばしば集まりをなすのではなく凝集しない 本種と異なり子嚢果が鈍黒色ではなく帯褐黒色~黒色 本種と異なり子実上層が帯青色~帯灰色でない 本種と異なり子実上層がK+栗褐色でない nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される